昨今、タワーマンションやデザイナーズマンション、大手デベロッパー施工の人気シリーズ分譲マンションなど数多くの高級マンションが建築されている。
その影響なのか最近では「高級賃貸」とうワードを頻繁に聞くようになった。では、高級賃貸とはいったい何なのか、定義があるのか。考えてみたい。
まず、賃貸物件に「高級」という文字が付くには何が必要か。定義付けするかどうかは別として、まずは高級と普通?一般?の賃貸ボーダーラインを考える。
LIFULL社が運営する大手不動産ポータルサイト「ホームズ」の特集に「高級賃貸マンション」という検索項目がある。
その中は東京都以外も出てきた。この検索機能では賃料”15万円以上”をラインとしている。
15万円では少し安い気もするが、幅広いユーザーをターゲットにしているポータルサイトだと仕方の無いような気もする。
それでは顧客が求める高級物件のクオリティとは何なのかを考える。
冷静に考えると賃料に比例してクオリティが高くなるのだから、どの設備(室内、共用部)があれば「高級」の対象になるのか。
まずは都心の賃料を基準として考えてみる。
賃料:10万円
間取り:1R
共用設備:オートロック、宅配ボックス
室内設備:浴室乾燥機、ウォシュレット
これは高級賃貸とは当然言えないだろう。
賃料:20万円-30万円
間取り:1LDK
共用設備:ゲストルーム、コンシェルジュ、タッチキー、パーティールーム
室内設備:床暖房、浄水器、食洗機、オーブンレンジ
これは高級賃貸になるような気がする。
賃料50万円以上
間取り:2LDK以上
共用設備:20万円-30万円と変わらない気がする。物件によりBBQガーデン、プール、フィットネスジム、スカイラウンジ
室内設備:上記同様に変わらない気がする。使用しているクオリティが上がるのだろう。
以上を鑑みると私見となるが、高級賃貸は賃料ではなく、共用・室内の設備で決まるように思う。
賃料が高くても設備面で優れたものが付いてない場合は「高級賃貸」ではなく、ただの「高額賃貸」と言える。
「高級賃貸」「高額賃貸」二つのジャンルがあるという事を理解することで高級賃貸とは何かという事が見つけられた気がする。